”
行軍九日 長安の故園を思う 岑参
強欲登高去 強いて高きに登り去[ゆ]かんと欲するも
無人送酒来 人の酒を送りて来[きた]る無し
遥憐故園菊 遥かに憐れむ 故園の菊
応傍戦場開 応[まさ]に戦場に傍[そ」うて開くべし
なんとか高いところに登って重陽の日を過ごしたいと思ったが、
ここでは、酒を持って来てくれる人が誰もない。
はるかに気がかりなのは、長安の我が家の庭の菊が、
きっと今頃戦場の片隅で寂しく咲いているに違いないこと。
”
『中国の詩情』 佐藤 保 NHK出版
日本では今のところ目に見えた戦争はないが、きな臭い雰囲気が出てこないともかぎらない。
PR