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Tubuyaku

つぶやきです。

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名誉心


         名誉心について

 名誉心と虚栄心とほど混同され易いものはない。
しかも両者ほど区別の必要なものはない。
この二つのことを区別することが人生についての智慧の少なくとも
半分であるさえいうことができるであろう。
名誉心が虚栄心と誤解されることは甚だ多い、
しかしまた名誉心は極めて容易に虚栄心に変ずるのである。
個々の場合について両者を区別するにはよい眼を持たねばならぬ。

 虚栄心はまず社会を対象としている。しかるに名誉心はまず自己を対象とする。
虚栄心が対世間的であるのに反して、名誉心は個人の品格についての自覚である。

 名誉心と個人意識とは不可分である。

 個人であろうとすること、それが人間の最深の、また最高の名誉心である。

 宗教の秘密は永遠とか人類とかという抽象的なものがそこでは
最も具体的なものであるということにある。
宗教こそ名誉心の限界を明瞭にするものである。


”         
             『人生論ノート』 三木 清  新潮文庫

 世間的(社会的)とか個人意識とかを突き抜けることができれば、虚栄心はおろか
 名誉心まで無化できるのではないか。

  


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虚栄


      虚栄について

 虚栄はあらゆる人間的なもののうち最も人間的なものである。

 虚栄によって生きる人間の生活は実態のないものである。
 言い換えると、人間の生活はフィクショナルなものである。

  人生はフィクショナルなものとして元来ただ可能的なものである。 
 その現実性は我々の生活そのものによって初めて証明されねばならぬ。

  人間が虚栄的であるということは、人間が社会的であることを示している。
 つまり、社会もフィクションの上に成立している。

  すべての人間の悪は孤独であることができないところから生ずる。




            『人生論ノート』 三木 清  新潮文庫

 ”虚栄の適切な処理法”は生活上のディレッタンティズム(衒学趣味)を克服するということか。










郭公(ほととぎす)


    郭公のなくをききてよめる          つらゆき  
                          
五月雨の 空もとどろに 郭公 なにをうしとか よただ鳴くらん
                         

    山に郭公のなきけるを、ききてよめる     つらゆき 

郭公 人待山に なくなれば 我うちつけに こひまさりけり
                     


             『古今集』 尾上 八郎 校訂 岩波文庫

 近くの林で郭公の声がきこえたので、紀 貫之(き の つらゆき)の歌を古今集から拾ってみた。







野うさぎの走り


       野うさぎの走り

  野うさぎは、いつもはねているのだ。 こちらにいたと思ったら、 
  つぎの瞬間にはもう別のところにとびうつっている。   
 




   野うさぎの分かりにくさについて

  野うさぎは人間たちの世界の、ごくまじかに生きている。それなのに、
 彼らがどんな生活をしているか、そのくわしい観察に成功したものはいまだにいない。
 野うさぎは、とびぬけてわかりにくいいきものなのだ。

   

                 『野うさぎの走り』 中沢新一 中公文庫


  昨日、野うさぎをみたことはすでに書いたが、うさぎはしばらく庭であらぬ方を眺めていた
  と思ったら、どことなく消えていった。
  ”野うさぎが、論理や価値やモラルの世界を、自由にとびはねるように”フットワークを
  常に軽くしておこうと思う。


ゆり


    蛇逃げて山静かなり百合の花  正岡子規



     『百花遊歴』』 「百合」 塚本邦雄 文藝春秋 

  梅雨になったばかりだが、百合が咲きはじめた。
 今日、庭に現れたのは蛇ではなく、黒い野うさぎだった。

 

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